スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

--/--/-- --:-- | スポンサー広告  

ikuiさんと今年最後ー

こんにちはikuiです。
野暮用があるので今のうちに。

今年本当にお世話になりました。まさかブログを始めるとは思っていなかったので、自分自身がびっくりしています(ぇ
あとは07th掲示板での私のポジションというのが去年と違いかなりすごいことに(汗)
うーん。一年でこんなになるんだなぁーとしみじみです(何
梨花スレのまとめ役、なんてことやオヤシロ祭なんてこともしてしまったのも今年だったのでなんだか色々なことが起こった一年でしたね^^;

来年は魅音尽くしの半年になるでしょう(何)
圭魅スレ合作SS,長編圭魅SS……とやることは多いですね。どちらもまだまだです、あぅ。
あとはAirSSを来年こそは書きます!
8月までなんだかんだ言ってやることは多いかも、ですね(汗)

お正月レナは明日ないし明後日に公開します!
そして想像冬レポをお楽しみください! かなりの分量になるかもしれませんが(想像なのに!!)

さて今年の紅白はしょこたんの登場が少し楽しみなikuiしゃんでした。黒ニアのコスプレで「空色デイズ」を歌ってほしいです(ちょw

ではではよいお年をーw
スポンサーサイト

2007/12/31 13:47 | 未分類COMMENT(0)TRACKBACK(0)  

ikuiさんと冬コミ序

こんにちはー。
レナの年賀状イラストはなんとか完成しました。
正月をお楽しみくださいw
そろそろ圭魅合作も描かなきゃですね^^; というより圭魅SSの方が(滝汗)
さて今年の冬コミですが事情により参加しないことにしました。
ただ、それでどうかも、と思いまして。

想像で冬コミレポを書きたいと思います!

えっとですね、想像でレポを書くものです(汗) それレポでもなんでもないじゃん! という突っ込みは禁止です☆ たぶん冬コミに参加したならこんな行動をするんだろうなぁーと思ってかきますよ(ぇ
まぁはにゅりか掛け合いを書きたいというのもあるんですけどね。そういえばはにゅりかイメージCDが発売されたみたいで^^; 買わなきゃです><
うみねこEP2も冬コミに行かないのなら買わない予定でしたが冬コミレポで使いますので(ぇ) 買いますw

以下拍手返信です。

続きを読む »

2007/12/28 23:30 | 未分類COMMENT(2)TRACKBACK(0)  

ikuiさんと絵版の限界

こんにちはikuiです。
昨日はあれこれ言ってすみませんでした。
一晩経ってイラストを描きました。

img036.jpg


年賀状絵用の一つであるレナです。
なんていいますか……私が昨日感じていたのは絵版の限界といいますか、そんな感じだと思いました。
何が限界というわけではありませんが。

でも私は今後とも絵版を投稿した作品以上の作品を作りますし、私の限界はここではありません。
グランラガンのシモンの台詞で「自分で限界と思ったら、それがお前の限界だ!」という(そんな感じのニュアンスです)台詞がありますがその通りだと思っています。
まだ私の限界は来ていません。
まだやることはたくさんありますので悲観している場合ではありません。

……冬コミですがやっぱり難しいかもです。う~ん、本当はとっても行きたいのですが(><)
それに仕上げたい絵がたくさんあるので(しかもなかなか時間がとれませんが^^;)なんとか一枚一枚着実に仕上げていきたいです。
私ができることはそうやってドリルを回すだけですから。穴掘り人間なのです。

以下拍手返信です。

続きを読む »

2007/12/26 22:56 | 未分類COMMENT(1)TRACKBACK(0)  

ikuiさんと絵版

misuto.jpg


こんにちはikuiです。
昨日のことですがひぐらし掲示板お絵かき掲示板3の方に別れを告げました。現在の絵版の雰囲気を作った一端はある意味私の責任でもありますし、今の絵版では私の絵はかなり浮いています。
正直来年の一周年までいたかったですが、五凶開催といいタイミングでしたのでこの場を借りて絵版を離れる決心をいたしました。
みなさんに私のつたないイラストを発表し、コメントありがとうございます。お陰で上達することができましたが……今の絵版は正直ついて行けません。
どれだけ力作を作っても塗りで時間を割いても多くコメントをするのは素晴らしい上手な絵です。そしてネタ絵。
前に書いたレナ秋葉の絵はかなりの時間を割いて描きましたがコメントは少々でした。いえ、コメントの数は関係ありません。ただ判ると思っていネタはいつしか通用しなくり居心地の悪いものになっていました。
それもまた昨今私がひぐらし離れの理由の一つです。
もちろんこれからもしばらくはひぐらしの絵は描いていきますしこちらで投稿します。圭魅合作も挿絵もあります。
ですが絵版にも、たぶん今後発表することはないでしょう。
祭事用、またはバレ禁で終わりです。

さて冬コミ……どうしよう。

2007/12/25 22:37 | 未分類COMMENT(1)TRACKBACK(0)  

ikuiさんとクリスマスー

真里亞その1


まりーくりすますikuiですw
クリスマス絵ということで真里亞をw 
バトマリ仕様ですよw

え、惨劇バージョンもみたいですかご主人様(ぇ
では

真里亞その2



それといいこいいこにはもう一つプレゼントを(ぇw

梨花5,


前回下書きを描いた梨花ちゃんが完成しましたので。
ちなみに絵版等は加工してこんな感じなのを投稿しました。

gokyuo.png


五凶の宣伝文っぽい感じですが(汗)
でも私は風邪気味でして、あぅあぅ><

それはそうと五凶爆闘やっと終わることができました。いや長かったです。
まずは五凶爆闘に携わった皆様本当にお疲れ様でした。そして竜騎士07さんとBT様には本当に感謝以外の言葉が見つかりません。
結構至るところでいいましたけど(えっとたぶん)今回私は梨花スレ、というより五凶を裏から眺めていた、ような気分でした。去年は梨花スレの一文士としてしか参加していなかったのでまさかまとめ役を(壁|ω=)という割にはすべてmistさんに任せてしまいましたが)するとは思ってもみませんでした。
私がしたことと言えば裏でmistさんや他の皆様とあれこれ相談しながら進めたりしていました。今回を通して沙都子組の皆様には本当に頭があがりません。
また直接関係ありませんが圭レナ、圭魅スレにも私がまとめ役に就任してから迷惑をかけないようにしようと思っていました。
夏頃梨花スレ内でごたごたがありまして合作棄権をするかいなか問題が勃発しました。正直棄権をしても他の圭レナ、圭魅、沙都子組の合作は今日のように完成できていると思っていました。
ただあそこで貫き通したことで梨花スレが無事完成できたことはもちろんですがオヤシロもなんとか日の目を見ることができたと思います(あの騒動がきっかけでオヤシロスレ合作が生まれたようなものですし)
なによりきちんと五凶爆闘開催できたことがなにより嬉しいと同時に安堵したような気分になります。
また対象を崩したりPCが壊れたり掛け持ちで他の合作に参加していたりと(ぇ)梨花スレの合作を最後まで目を通すことはできませんでしたが今回は梨花スレの基本信念である共同管理が顕著にでた合作だと思っています。
また今回のことで創作活動のいい経験になったことに間違いありませんのでそれを今後の二次創作、オリジナルに繋げていきたいです。

長々とすみません(汗)
あ、話題がとびますが『こころむすび』とコミックス版『ひぐらしのなく頃に怪』を購入しました。(他はまだです。すみません><)
感想ですがどちらもすごくよかったです!! 怪収録の現壊し編は一つの見方をすれば打ち切り? っぽい終わり方になりますがある見方をするとこれ以上ないいい終わり方ではないかと思っています。
ヒントとしてましては目明し編の園崎詩音の行動を知っているかどうかと現壊し編の主人公香坂瑞穂の心情を読み取れれば……見えるかもしてません。
怪同時収録の鬼曝し編アフターもいいヒントなのかもしれません。
あ、裏返し編の夏美ちゃんの天真爛漫部分は抜かしてですよw それにしてもさすが鬼頭えん先生だと思いましたw 好きですw

って怪の話ばっかりですが『こころむすび』のほうもよかったです。
とくに最後の曲『こころむすび』は圧巻ですのでもしよければ聞いていただければと思っています。ある意味五凶のテーマソングだったり(ぇ

でも私の五凶はまだ終わりません。圭魅合作の挿絵を希望しましたので^^; (しかも二つ?)


以下拍手。コメント返信です。
皆様本当にありがとうございます!

ではでは素敵なクリスマスをw

続きを読む »

2007/12/24 14:56 | 未分類COMMENT(0)TRACKBACK(0)  

ikuiさんと今振り返る「雛見沢停留所にて」


さて茜さんのSSの解説です。
私の書く茜さんのSSにはある共通点があります。それが『停留所』です。

続きを読む »

2007/12/23 21:57 | 未分類COMMENT(0)TRACKBACK(0)  

雛見沢停留所にてーONE~輝く季節に~ 

園崎茜はざく、ざくとゆっくりと雪が積もった道を一歩づつ闊歩していく。
着物の上から革ジャンを着込む。その姿は完全なる和洋折衷なのだが彼女は容姿端麗ゆえどんな姿でも似合ってしまう。それは例え割烹着を着ていても例外ではないだろう。
口からは白い息。それだけで外がどれだけ寒いのかを物語っていた。
茜は元々寒がりなため寒いのには一方弱かった。
どうしてこんな寒い時に外に出かけなきゃいけないのかね。
茜はそんなこと思いつつ、足を一歩一歩目的地に向かう。
そしてしばらくして彼女はその目的地に到着した。
木で作られたバス亭、雛見沢停留所。
すでにそこには一人の少女が茜の来るのを座って待っていた。彼女は長袖の巫女姿をし、ウェーブのかかった髪に頭から角を生やしていた。顔立ちはとてもよく整っており、美人というよりも可愛いと呼ぶに相応しい。
茜は申し訳なさそうな顔をして「遅れてごめんね」と声を掛けた。少女は首を左右に振りそんなことないと言う。
そうして茜は雛見沢停留所の中に入り少女の座っている隣に腰を下ろした。
寒さがまだつらい日に起こったたわいのない雑談。
兎にも角にも園崎茜の三度目の物語がこうして幕を開けるのだった。



雛見沢停留所にて-ONE~輝く季節に~



少女が書いた一通の手紙が園崎家に送られたことがことの始まり。
彼女は名前を古手羽入。
どうしても相談に乗って欲しいことがあるのでこの時間、この雛見沢停留所に来て欲しいと。
そうして茜は手紙に書いてあった現時刻、すなわち12月22日23時に来たのであった。
「それであんたがこの手紙の差出人の古手羽入なのかい?」
「はい。私が書きました」
「ふ~ん。じゃ、単刀直入に訊くけどさ。私に相談したいことって一体なんなんだい? しかもよりよってクリスマス前だというのに」
すると羽入は笑みを浮かべた。
「な、なんだい? 私変な質問をしたのかい?」
「いえ、そうではありません。茜。ただ私の姿を見ても驚かないから……」
「驚くってあんたにかい? そりゃあんたは可愛いからレナちゃんあたりが見たらお持ち帰りされるんじゃないだろうね」
茜は冗談っぽく言うと羽入もええと相槌した。
「でさあ」と茜。「あんた本当に何者だい? 私はあんたのこと見たことないんだけどね」
「はい。存じてます。『この世界の』園崎茜は私のことを知らないはずですから」
「……この世界の私?」
怪訝な表情を浮かべる茜。羽入は続けた。
「私はオヤシロ様なのですよ」
「あんたが? オヤシロ様ってもっと喧々囂々なモノだと思っていたのにこんな少女だったとは吃驚だねぇ。でそれがこの世界の私とどう関係があるんだい?」
茜が訊くと羽入は憂いな表情を浮かべながら口を開いた。
「唐突ですが今貴女が生きているのは昭和58年ですよね」
「ん? 本当に唐突だねぇ。ええ、そうだけど。それがどうかしたのかい?」
「私は平成14年夏コミックマーケット62で07expansionというサークルから発表された同人ゲーム『ひぐらしのなく頃に』から来ました」
「来ましたって未来人にしてはやけに具体的だねぇ」
「はい。だって茜がいる世界をそのままゲームにしたのですから」
「……ってことは私やあんたがその、『ひぐらしのなく頃に』なんてゲームに主演しているのかい? そりゃ驚いた」
嬉しそうな顔を浮かべる茜を尻目に羽入は表情は硬く、史実を淡々と述べる語り部かのようだった。
「でもさ、この昭和58年雛見沢を舞台にしたゲームってどんなのだい? それと同人ゲームって?」
「はい。まず同人ゲームですが少人数で作ったオリジナルゲームのことです。『ひぐらしのなく頃に』はその同人ゲームの枠から生まれました。そしてその世界は昭和53年から5年連続して起こる連続怪死事件、通称オヤシロ様の祟りというのがある世界です」
「へぇ~私達の世界がそんな風に改竄されているとはね。なんだか楽しそうじゃないかい」
途端羽入は茜の顔を凝視した。
「茜は驚かないのですか? 自分の世界が改竄されたとしても」
「改竄って、そんなの小説とか映画、歌舞伎とかと一緒で用はフィクション、ファンタジー。エンターテイメントだろ? 別に怒ったりしないけどねぇ」
「そうですか……いえ貴女ならそういう対応をするだろうと思っていました。『ひぐらしのなく頃に』は『雛見沢停留所』という舞台用脚本が元になっています。貴女も以前あその世界に言ったことがあるのでもしかしたら覚えているんじゃないんですか?」
「ん? 『雛見沢停留所』ってそれも何かのエンターテイメントなのかい? 覚えてないし知らないね。それはあんた風に言うには『別の世界』の私じゃないのかい?」
 そうですね、と羽入は頷いた。それからしばらく二人は沈黙を続けたのち、
「そうですね。貴女は関係ないです。間違って申し訳ありません」
「はっ。謝られるぎりはないんだけどねぇ。それでなんだか話し足りないみたいだね。続きを話なよ」
「あぅ? 貴女はどうしてそれを?」
 羽入の驚きに茜ははぁと溜息を吐きながら答えた。
「そんなの見りゃ判るさ。それにまだ手紙に書いてあった相談……なんてのも話してないじゃないか。前置きはいいからさっさと話しなよ」
「はい……では話を続けます。その07th-ExpansionはPC上でサイトを持っていて」
「PC? サイト? なんだいそりゃ? そんなものがあるのかい?」
「はい。PCは機械の箱。サイトは回覧板みたいなものです。そしてBBSという書き込み版があります。そこはその『ひぐらしのなく頃に』が好きな人がその想いをぶつけるために日夜書き込みされてます」
「書き込み版……駅前にある連絡板みたいなものかい?」
「はい、そうです。そこで『ひぐらしのなく頃に』の各キャラのファンサイトがあるのです。でその中でもっとも書き込みされているのが『圭レナ派の集い』『圭ミオ派集まれ~』『沙都子組 屯所』『梨花ちゃん死守同盟』『オヤシロ様好き集まれー♪』となっています」
「……なんだい? 私の名前がないじゃないかい! 誰か『茜さん好き好き同盟』とか作らないのかねぇ」
 茜は頭を抱えて嘆いていた。
「えっと、その。『ひぐらしのなく頃に』は前原圭一が主人公の視点が多くて…それで」
「でもその主人公である圭一のファンサイト…だっけ? それがもっとも書き込みされないのはなかなか乙だねぇ」くっくっくと苦笑する茜「それでレナってことは礼奈ちゃん。圭ミオっていうのが魅音かい? なんだか娘に負けたみたいで釈然としないねぇ。それで沙都子組っていうのは……沙都子ちゃんか。そして梨花ちゃん死守同盟……古手さんの娘さんだね。それでオヤシロ様というのは……もしかしてあんたかい?」
 茜の問いに羽入は動揺したが、しばらくしてこくんと首を頷いた。
「へへ~なかなかやるじゃないかい」
「あの、その……私も『ひぐらしのなく頃に』の中ではもっとはっちゃけた役ですのけど……」
「まぁいいさ。あんたはあんたなんだからさ。それで話はもう終わりかい?」
 羽入は首を左右に振った。
「ええっと。実はそこでファンスレの合作を作ろうと言い出しまして。前に一度やったのですがその時は私のファンサイトは参加しませんでした。それでその合作名が『四凶爆闘』というものでした」
「それは『魁!! 男塾』からのパクリかい?」
「ええ!? 茜、男塾のことを知っているのですか?」
「うん? 前に魅音が読んでいた本を取り上げた本がそうだったと思うけど。それに根を持って魅音がいつだったかの綿流しの時に『四凶爆闘』とか言い出したんだよ」
「あぅ……そうなのですか? 魅音はノリで決めたんじゃないんですか?」
「? どうも話が噛み合わないね。まあ私の住んでいる魅音とあんた達が住んでいる魅音はたぶん違うやつなんだろうね。(・3・)は変わりそうにないと思うけど」
「あ、そっちの魅音もそうなのですか」
「ってことはあんた達のところの魅音もかい? 本当に空気読めない娘だねぇ」
 そうして二人は笑い合った。
「まあ魅音のことはいいとして」と羽入。「今回私のファンサイトを入れた『五凶爆闘』というのが開催されます」
「ふーん。ってことは人がある程度集まったのかい?」
「……はい」
 そこで羽入は表情を曇らせた。
「茜。合作を作る上で大切なことは何か判りますか?」
「…………合作ってようは集団作業だろ? 会社や組織でもそうだけど中心人物がいてそれが企画書を作り、そしてそれに対して切磋琢磨しつつ己のいいところをだし、その企画書に近い形の作品……それが大切なこと、じゃないのかい?」
「ええ。茜の言うことは近いです。ですが……」
「ふん。けどそれは別にいいことじゃないのかい?」
「そうですけど……確かにいいですけど。でも違うのです。私が言いたいことは違うのです」
 羽入は体を丸めながら顔面蒼白。精気の籠もっていない瞳をしていた。
 それをみて茜ははぁと溜息をつき、羽入の頭に左手を乗せ、くしゃくしゃと無造作に撫でた。
「あぅ……!?」
「なに悲しい顔なんてしているんだよ。私の言ったことがそんなに傷ついたのかい?」
「………………」
「私のはあくまで一般的な意見だよ。私個人的な感想はね……最高なんだよっ!! って感じだね!」
「最高……ですか?」
「別に誰がってわけじゃいけどね。私の個人的な感想はそんな感じだね。あと合作についてだけどそれは愛が籠もってゆえの行動だと想うけど……うんまあ……最高じゃないのかねぇ」
「あぅ、そうですね……でも相談はここからなのですが」
「なんだい!? これまでのは前置きだったのかい!? また長い前置きだねぇ」
茜の言葉に羽入ははいと申し訳なさそうな顔をしていた。
「……もしかして相談ってあんたと同じ内容じゃないだろうね」
「ええっと……」
「……はぁ。まったくさぁ~。ちょっと立ってくれないかい?」
 羽入は茜に言われるがまま立ち上がる。茜も立ち、
「ええっと。で誰の相談なんだい?」
「古手梨花です……」
「なら行くよ。歯ぁ食いしばりなっ!!」
 そして。


「ようこそ雛見沢へっ!!」


 茜は羽入の体を抱きついた。羽入は突然の行動に言葉がでなかった。
「えっと……茜さん、なんで?」
「なにってハグに決まっているじゃないかい! そして悩んだ時はこうするのさ。『ようこそ雛見沢へっ!!』ってね。羽入。帰ったらあんたも古手さんの娘さんの梨花ちゃんに向かってやるんだよ。そうすれば五凶爆闘とかそんなみみっちぃい問題はすぐに飛んじゃうから」
「そういうもんですかね」
「うんまぁ。そういうもんじゃないのかね。私は知らないけど」
 羽入は何か言いそうな表情をしていたが目を瞑り、深呼吸をすると一変それまでの辛辣な表情と打って変わって穏やかな表情を茜に見せた。
「そうですね。茜さん。私間違ってました。いいんですよね! たとえばオヤシロスレみんな初めてのことでとまどっていたけど……でもだからこそ最高なんですよね!」
「そういうことだよ! それでいいじゃないかと私は思うよ」
 茜はそう言う。
 羽入はどこか嬉しそうな表情を浮かべていた。
「では茜、私はこれで失礼します」
 羽入は満面の笑みを茜に浮かべた。
「別に私は何もしちゃいないよ。当たり前のことを当たり前のようにしただけさ」
「その当たり前のことができないからそれができる人は素敵です」
「そんなに褒めても何もでしゃしないよ。どうする? この後家にでも寄っていくかい? 古手さんの梨花ちゃんも呼んで」
 羽入は首を左右にふる。
「いいえ。それは遠慮しておきます。私の元にいる世界に帰ってからやりたいと思います」
「そうかい。それは残念だねぇ。ではさよなら……じゃないね。『ひぐらしのなく頃に』でも私、園崎茜はいるんだろ? ならさよならじゃなくて……」
「おやすみです」
 羽入の言葉に茜も納得して。
「そうだね。おやすみ、羽入」
「おやすみなさい。茜」
 二人はそう別れの挨拶を交わた。
 そうして羽入はざくと積もった雪に右足を突っ込み、次ぎに左足。右足。左足。右足。左足。
 そうしてだんだん。
 そうしてだんだん。
 羽入は茜の前から消えていった。
 茜は停留所に備え付けの椅子に再び座りはぁと溜息をついた。だがしばらくして遠くの方から茜のことを呼ぶ声が聞こえてきた。
 男女二人。
 その声はだんだんと停留所の方に近づいてくる。
 そしてその声の
「あ、お母さん。やっとみつけたぁ~。本当にこんな夜中にどこをほっつき歩いているんだか」
「全く心配する俺たちの身にもなってみろ、ていうんだよ」
 そうですよね。と女もとい茜の娘は男に相槌を求める。
 男は茜の娘の相槌にさらに相槌をする。
 くせっけのないストレートをした少女、凛々しい体つきの男。というより少年。
「いや、せっかくのクリスマス前のいい雰囲気だろ? 詩音も圭一もカップルなんがから邪魔者はよそに行っていたって魂胆なのさ」
「いや、魂胆って……クリスマス、関係ありませんし、おかげで私婆っちゃに怒られるんですからね。魅音にまたいらない心配をしなくちゃいないです」
「えっと……まあ、おれは茜さんの言うこと賛成だけど」
 圭一の声に詩音は怪訝な表情を見せる。
「ちょっと。それって……いやらしいですね、圭ちゃん」
「いやらしいって……男としては期待するだろ、普通!?」
「いーだ! そんな普通他の女の子は許しても私、園崎詩音はだけは絶対に許しませんからね。もしかして圭ちゃん、浮気!?」
「まてまて……ちょっと詩音! なんでそんな突拍子のないことを言うんだよ!?」
「だったらこの場で私のことが好きー! っていいなさい!」
「ええっと……好きだ、詩音。これでいいか?」
 詩音は顔を紅潮しながらええと頷いた。
 それを見て茜はやれやれと嘆いていた。
「ところでお母さん、こんなところで何をやっていたのですか」詩音は訊いた。
「んー。まあ相談事かな。ところでさあ詩音。お前がもし……」
 そのまま茜は言葉を濁らせた。
「ん? 続きをお願いします」
「いや、いい。戯言さ。それよりさっさと帰ろう。寒くて凍え死んじゃうよ」
 詩音はそうですね、と言う。
 圭一はああ、と言う。
 そして茜は立ち上がり、3人雛見沢停留所から去る。
 そして雛見沢停留所には誰もいなくなった。


                                            おわり

2007/12/22 23:01 | SSCOMMENT(1)TRACKBACK(0)  

雛見沢停留所にて 零式




 鉛色の空の中、園崎茜はふうと溜息を吐いた。
 彼女は空を仰ぎ、早くバスが来ないかね~と愚痴をこぼす。
 と茜は横目にして隣にいる少女達を見た。

「り、梨花さん! 茜さんに睨まれちゃっていますよー! やっぱり私達の愛を紡ぐにはそれなりの試練が必要ってことなんですよねー!

 もう~折角私と梨花さんの愛の巣になろうとしているこの停留所で茜さんが意気揚々と来ちゃってー! 私としては大人なんだからもうちょっと場の空気を読んで欲しいなー! って思うんですけど梨花さんはそう思いますよねぇ?」
「……そうね。ま、暇潰しにはいいんじゃないのかしら」

 彼女達、『魅音』と『梨花』は喋っていた。
 全く、ガキのする会話だね。
 茜は聞き耳を立てながらそう思ったのだった。


雛見沢停留所にて・零式


 園崎茜が間違えてバスを乗ったところから話は始まる。元来茜がバスに乗ることは希なことであり、約束の場所についたのかいと思いながらバスから降りると、その停留所に人がいた。しかも約束の人物がなかなか現れないのでそこで待っている少女達と話すことにしたのだが、彼女達を見てみるとそれは古手梨花と園崎魅音であった。しかし園崎茜の知る二人ではない。そもそも茜の知っている梨花は十歳行くか行かないかの小柄な少女であったが目の前にいる少女は梨花よりも5つほど年を取った姿だった。
 一方、園崎魅音は茜の知る魅音より一つや二つ下であった。
 だが茜にとってみれば五つ重ねようが重ねまいが子供に違いなかったので開口一番にやりと苦笑した。
 その後茜は彼女達に自己紹介をさせた。予想が的中し梨花似は『梨花』、魅音似は『魅音』で合っていたらしい。
 だが『魅音』は茜のことを知らなかった。

「まったく。生みの母の顔を忘れるなんて、とんだ親不孝ものだよ」
「私は違うって言っているじゃないですかー! それに私は梨花さんさえいればいいんですよー! 茜さんにはこっからぜ~ったいに入らないでくださいね!」

 『魅音』は怪訝な表情をしながら線を引くように手を横に移動させた。
 だが茜はそんなことお構いなしに『魅音』の引いた線を越え、二人に近づいた。

「ぎゃ、ぎゃー! なんで近づいてくるんですか! ちゃんと空気読んでくださいよ! 折角線を引いたのにー!」
「はん。お前みたいなハンパなガキのくせになにが線なんだい。娘の線は私の線なんだよ!」
「ひぃー! この人、凄いですよ、梨花さん! ど、どうしましょう~?」

 狼狽した表情で『魅音』は『梨花』を見る。
『梨花』はつまらなさそうな表情を浮かべた。

「・・・・・・別に。構わないわ」
「きゃー! 流石梨花さんですー! まったく動じないだなんて凄いですぅー!」
「・・・・・・はん。クソガキ風情が大人ぶった真似をして解せないねえ。魅音、あんたもこんな大人になるんじゃないよ」
「ちょー! だから私はー! それに梨花さんのことを馬鹿にしないでくださいー!」

 その時ざくと足音が聞こえた。茜達三人は音の方は振り向くと、そこにはまたもや見慣れた知人の姿があった。
 大石蔵人と熊谷勝也である。
 だがこの世界もまた二人に似て非なるものなんだろうね~と茜は状況に動じず、淡泊な声を発した。

「まったく、今日は厄日だねぇ~。ところでそちらのお二人さん名前はなんて言うんだい」
「んっふっふっふっふ。これはこれは綺麗なご婦人ではないですか。ご機嫌麗しゅうですよ~。あ、私**ダム現場で働いています利根川と申します」と大石似の男性。
「私は見習いの荒川と申します」と熊谷似の男性。
「へぇ~ダム現場に勤務ねぇ~。なんとも隠喩的じゃないか」
「ん。いかがしましたか?」
「はん。別に構いやしないよ。どうせこの世界では私の知っている二人ではないんだからね」

 おやと利根川は怪訝な表情を浮かべた。茜は仕方ないねぇ~と溜息を吐きながら事のあらましを二人に説明した。

「ははん。つまり茜さんは違う世界に紛れ込んできた、というわけですねぇ。パラレルワールドといいましょうか。SF的ですと平行世界という言い方が一般的ですねぇ。んっふっふっふ」
「生憎私は本を読まない主義なんでね。ていうか本っていうのはあれだろ? 教養と娯楽を安易に手にいてるための道具に過ぎないだろ。私しゃ娯楽なんてものは私が楽しければ娯楽なんだよ。それに教養だって本だけ読んで暗記した頭でっかちが実社会で適応するかっていったら大間違いだよ」
「茜さんはまったくこの状況に動じてないっスね。これも実社会での適応した結果なんスか」荒川が訊いた。
「つくづく野暮だねえ。ま、そんなんだからこの世界でも下っ端風情なんだろうけどね」

 茜はとても落ち着いていた。その姿に逆に荒川や利根川の方が不安に陥るはめになった。
 動揺を隠すように苦笑いをするが茜も直ぐに笑みを返した。

「ところで大の男がこんなところでどうしたんだい? もしかして魅音達を口説きにきたのかい? はん。やめてくれよ、婿は前原屋敷の坊やみたいな色男がいいんだよ。ハッキリ言って私のチェックは厳しいから覚悟しておきな」
「茜さん抑えてください。この世界は貴女の知る世界ではないのです。そもそも私達には毛頭ありません」と利根川。
「ふうん」茜は生返事をした。「じゃあ一体何で来たんだい」

 利根川は逡巡しながら続けた。

「ダム現場の監督、いえおやっさんが何者かに殺されたんですよ。そこにいるお二人にね」
 
 外は鉛色の空が今にも雨が降りそうになっていた。
 だが茜は微動だにせずふうんと受け流していた。

 利根川と荒川の話によるとおやっさんと名乗るダム現場監督が電話BOXで会話中に何者かが撲殺されたという。二人はおやっさんと三人で行動をしていたがその時はたまたま席を外しており、実質おやっさんは密室で殺されたという。

「ちょ、なんでそこで梨花さんと私が疑われなきゃいけないんですかー! 名誉毀損、名誉毀損ですよー!」『魅音』が激昂した。
「んっふっふっふっふ。ここら辺、地面がぬかるんでいましてね、足跡を辿ったらここに行き着いたわけですよ。大体うら若き乙女がこんな狭い停留所で一体何をしているのでしょうね。もしかして秘め事でも?」
「あー! あー! もうー! そんなこと言わないで! だったら貴方達だって怪しいじゃないですかー! なんでその時二人ともいなくなるんですかー! 絶対に可笑しい可笑しい可笑しいですよー!」
「もうちょっと詳しい話を聞かせてくれるんだろうね」茜が間に割ってきた。
「・・・・・・茜。その人達に肩入れするの?」『梨花』が尋ねた。
 
 茜は怪訝な顔をしながら『梨花』を睨んだ。

「はん。あんたも私のことを名字で呼ぶんだね。いいかい。私のことを名字で呼んでいいのは母さんである現園崎家頭首園崎お魎と私自身だけさ。それ以外は例え夫や娘だろうと赦さないよ。それに肩入れとか言ったね。私にとっちゃ誰が殺されようが祟られようが知ったこっちゃないんだよ。ただ私の目の前でそれをやられたら黙っちゃいられないんだよ。それと私の嫌いなものを教えてやろうか。一つは椎茸。あれだけは死んでも嫌だね。次に嫌いな者は嘘。嘘つきは大っ嫌いなんだよ。時点で嫌いなのは名探偵さ」
「名探偵ですか」荒川が割った。
「そうさ。小説とかでよく出てくる名探偵。私にとっちゃ名探偵なんてものは単に事件が起こったからそれを密室なり、孤島なり、洋館なりと道具をつけて、さもありなんな推理をした殺害を犯人に言って終わりだろ? もっというのなら犯人を自殺に追いつめるだけじゃないのかい? 私しゃあ明智小五郎も金田一耕助も単なる推理狂の人殺しにしか見えないね」
「・・・・・・知らない割には随分と詳しいじゃない」と『梨花』
「娘の通っている雛見沢分校の事務員をしているミステリ狂がやたらに絡んでくるんでね、不可抗力に詳しくなっちゃったのさ。男のためなら趣味も臨機応変なのさ」

 にかっと茜は笑った。
『梨花』は頷きも笑いもせず憮然した姿をしていた。
 
「では私からお話いたしますっス」と荒川。「この二人は今朝おやっさんと一緒の場面をみたことがあるっス。そもそも『魅音』さんとおやっさんはもう昔から反りが合わなかったようで」
「あったりまえじゃないー! なにが悲しくて人が住んでいる土地にダム建設しているわけなのー! そんなチョームカツクなんですぅー! まあ殺意があったのは認めますよ。でもですね、人を殺すなんてそんなことするもんですかー!」

 『魅音』は激昂していたが、茜は『魅音』を睨んで威圧しながら荒川から話しを続けるように進めた。
 この世界でもダム戦争はあり、そして茜のいる世界と同等に北条家による追い出し派もいた。それゆえ日夜村と行政の争いを続けており険悪なムードが村中にあった。
 『梨花』も古手梨花同様神社の娘で、中立を保とうとしていた。
 はは~ん。なんか見えてきたよ。まるで私の周縁で起こっていることの縮小版みたいじゃないかい。
 茜は思ったことを口にするとと「……茜さんも、知っているの」と『梨花』が尋ねてきた。いつもつまらなそうな顔をしている『梨花』と違いそわそわしている感じだね、と茜は感じた。

「ああ。大体ね。でもこの世界と私の住む世界は違うんだろ? なら話したって仕方がないじゃないのさ。もしかして何か訊きたいことでもあるのかい?」

『梨花』はいえと言いながら遠慮していた。
 まったく、ひねくれている所は一緒だね。
 茜は『梨花』を見ながらそう思った。

「ちょっとー! 茜さん、聞いてくださいよー!」

 割るように『魅音』が茜に声をかけた。全く、空気が読めないところは一緒だねと茜は嘆いていた。

「そもそもこの利根川さん達だっておやっさんと慕っていますけどー内心殺してやりたいって噂聞いたことあるんですよー! まあ私達がその状況を作っているけどーそれにしたって内部分裂甚だしいしくないですかー!」
「んっふっふっふ。自分のまいた種の尻を拭けない小娘に言われたくありませんね。確かに私はそんなことも言ったことあるかもしれません。でもね『魅音』さん。そんなのは所詮噂に過ぎません」

 利根川はにやりといやらしい笑みを含みながら答えていた。
 それを見て、茜は。
 ふうん。
 と生返事をした後に外を見た。
 鉛色の空。いつ雨が降るかも知れない今。
 まったく。
 なんでこんなことしなくちゃいけないのかね。
 私が嫌いな名探偵な真似をするなんて、あの事務員じゃあるまいし。
 だけど、ま、判っちゃたものは仕方ないね。
 茜はそう思い、利根川、荒川、『魅音』、『梨花』を見て声を発した。

「あのさ。ミステリ談義はこれぐらいにして、そろそろお開きにしないかい」
「お開きって。茜さんは犯人判ったんですか?」荒川が尋ねる。
「なんだい? 判らないとは大層な人間だねぇ、あんた」
「んっふっふっふ。いい加減教えてくださいよ。ここでその二人が犯人だってことを証明してください」
「あ、ちょっとー! 茜さんは私達の味方ですよねー! なんたって茜さんの住む世界だと私は茜さんの娘だしー!」
「……茜さん」

 様々な思いを入り乱れて茜以外の四人は彼女に目を行った。
 ごろろ。
 遠くの方から雷がなった。
 茜は深く溜息をついた後に、けだるい表情で言った。

「犯人ってそんな野暮なこと私に言わす気かい? そんなの私の目の前にいる全員に決まっているじゃないか」

ひたひとひんやりした空気が辺りを包み込む。
 茜は四人を眺めると悲壮感にも焦燥感にも絶望感にも見て取れる曖昧模糊な表情をしていた。

「ちょ、な、なんで茜さんは私達のことを犯人っていうんですかー! だって私達、そんな間柄じゃないですよ! 大体何が悲しくてこんな中年連中と共犯しなきゃいけないんですかー! 梨花さんも何か言ってくださいよぅ!」

『魅音』は上ずった声で激昂していた。

「はん。どうやらこの世界の『魅音』も私の知っている魅音と同じく嘘はへたくそのようだね。いいかい? 大体端から見ているとあんた達仲よさげなんだよ。確かに私の知っている世界でもダム戦争はあった。でもあれは戦争だった。ダム建設に関わっている人間は当時顔さえも見たくもなかったね。ところがどうだい? この世界のあんたらときたらとても和気藹々なんだよ。『魅音』といい利根川といい荒川といい、『梨花』といいしね」
「……私は、違う」と『梨花』
「嘘だね」刹那茜は言い切った。「あんたはさっきからずっと俯いていた。最初私の知っている古手梨花と同じようにどこかすれているように見えた。でもね、あんたを見ているとどうも違う。なんていうか違和感、いや、違うね。単なる怯えさ。つまり『梨花』は人殺しをしたことに恐怖を覚えているのさ。今の『梨花』の心情を言おうか? どうしようもない程の高揚感と恐怖が交差して、疑心暗鬼になっているんじゃないのかい?」
「…………………」

 梨花は頷かなかった。だが顔を強ばらせて明らかに茜の言ったことに過敏に反応していた。
 その時利根川が間を割った。

「ではお聞きしますが、おやっさんのアリバイはどう証明するんですかぁ? その時間帯私達はいなかったんですよ」
「本当にいなかったのかい?」
「ええ。勿論、丁度その時人に見られていますからね、んっふっふっふっふ」
「その人ってのは、『梨花』と『魅音』じゃないのかい?」
「なっ…………!」

 仏顔をしていた利根川は途端、図星をつかれたような表情に急変した。
 あらら。どうやらこっちの方がチョロいね。
 茜はにやりと笑みを零した。

「どうだい? 良心の呵責に耐えきれなくなった感じは。私しゃあるよ。本当に何も言えない時ってきついんだよね~」
「…………なぜ」
「ん?」
「…………なぜ、茜さんは判ったの?」

 訥々な口調で『梨花』が尋ねた。茜はさあと生返事をした。

「判っちゃったんだから仕方ないだろ。それに私は名探偵みたいに小出しの犯人当てってのが大っ嫌いなんだからさ、言う時はズバって言うよ」

 刹那、遠くの方からバスが停留所に近づくエンジン音が聞こえてきた。
 どうやらやっとこの停留所からおさらばできるようだね。
 茜は心底そう思った。
 その時、『梨花』が茜の顔を凝視していた。
 
「なんだい? 言いたいことがあるのならいいな」
「…………茜さんは私達のことを、どうするつもりですか」
「どうするって?」
「……警察に言うとか」

 刹那茜は鼻で笑った。

「馬鹿言わないでおくれよ。何が悲しくてこの世界の警察に厄介にならなきゃいけないのさ。後は勝手にしな。私しゃ一言で言うのなら言うだけで言う名探偵ってやつさ。でもあんた達は人一人殺したんだ。つまり一生お前達は一生人殺しなんだ。言っているいみが判るかい? 安易な手段で殺したことを一生をかけて懺悔するんだ。そして墓に入るときに人殺しはいけないっていう安易なことに悩みつづけたことから開放されるんだ。つまりだ、お前達はその人生をおやっさんという男に捧げるんだよ」
「………………」
「………………」
「………………」
「………………」
 
 四人は黙り込んでいた。
 途端、バスがゆっくりと停留所に止まった。そしてドアが開くと、

「ん~ごめんね~! バカチンの知恵が~バス間違って教えちゃたみたい~!」

 間延びした本屋の店員風の女性が顔を出した。

「あんた……もしかして知恵先生が言っていた何でも屋の迦遼アヤカさんかい?」
「にひひ~せいかい~」

 子供のように無垢な笑みを茜に浮かべた。
 茜はバスに乗り込もうとする。
 その時、着物の袖を摘まれたような感触を感じ見ると『梨花』が困り顔になりがながら凝視していた。

「…………私は、赦される?」
「さあね。私しゃ神様じゃないんだから。でもこの世界に神様がいたとて私は神様に赦されるなんてことは絶対にしないね。だって赦すも赦さないも私自身なんだからさ。だからあんたもどうやれば自分を赦すことができるのか、じっくりと考えな」

 くしゃ、と。
 茜は梨花の頭を撫でた。笑みを浮かべながら、『梨花』の不安を和らげていた。
 それは母のように。
 改めて茜はバスに乗り込む。今度は摘まれるような感触はない。
 そうしてバスは再び走り出す。
 茜はちらっと窓から『梨花』達を眺めた。
『梨花』は少し安堵したような顔をしていた。
 そうして雛見沢停留所から離れていく。
 
「ん~それでこの世界どうだった~」
「どうもしないよ。まったく、とんだ母の日だよ」

 茜はそう嘆くとアヤカはそうかもね~と満面の笑みを浮かべていた。


事の始まりは茜がお魎のために母の日のカーネーション探しである。市販されている色のカーネーションを茜はイマイチぱっとしないね~と言いながら避けてきた。でも特別な色のカーネーションをお魎に渡したいという気持ちが募っていた。
 その時にたまたま雛見沢分校で娘の魅音の担任でもある知恵留美子に相談すると、何でも屋をやっている知人がいるからそこで探しませんと諭してきた。
 そうして知恵が教えもらったバス停から行く予定だったのが別の世界の『雛見沢停留所』に行き着いたのである。

「それにしてもあの世界はなんだったんだい? なんだか新鮮だけど不思議な世界だったよ」
「ん~そうだね~。あれは~茜さん達のいる世界の~原作みたいな感じだからね~」
「原作? なんだか私達の住んでいる世界の方が副産物みたいで嫌な気分だねぇ」
「ん~そんなことないと思うよ~。原作はあくまでも原作で~茜さん達が住んでいる世界は茜さん達の住んでいる世界だよ~」
「…………あんた、不思議な人だねぇ。まるでオヤシロ様みたいだよ」

 茜は心底そう思った。一見すると栗色のお下げ、魅音のクラスメイトであり仲の良い北条沙都子と同様の八重歯、エプロンをかけて『でちゅでちゅ』と茸のイラストをプリントされた本屋の店員風の女性。
 でも天真爛漫な笑み。裏表のない表情。それが茜でさえも畏怖するぐらいだった。

「ん~オヤシロ様っていうと違うね~。あたしはいるときにいて、いないときにいないそんな人だからね~。一言で言うのなら隠れキャラだから~」
「ならあんた何者だい? 他の世界を行き来するなんて神様以外に考えられないよ」
「あはは~神様って大げさだよ~。それに神様だなんて~なろうと思えば誰だって神様だよ~。ようは気の持ちよう~」

 邪気のない顔で笑うアヤカを見て、茜はふうと溜息をつき、まあ深く考えるものでもないしねぇと思った。
 と、茜はアヤカの脇にある花束に目を向ける。それは瑠璃色のしたカーネーションだった。
 アヤカは茜がカーネーションに目をやっているを見て、嬉しそうに言った。

「ん~これ~約束のものだよ~。知恵のバカチンがミスったからあたしが届けてきたの~。ごめんね~」
「まあ、いいさ。それにしても綺麗な色をしているね。母さんに渡すには惜しい花だよ」
「ん~茜さんってお母さんでしょ~。なら自分のものにしちゃったら~?」
「あはは。自分の物にしちゃったらこんなに奔走なんてしてないさ。私にとっちゃお母さんは園崎お魎一人だけなんだからさ。あんたも母の日にプレゼントをあげたことないかい?」
「ん~あるようなないような感じだね~」
「なんだい。やけに曖昧だねぇ」
「でもあたしはみんなにいい顔をしてもらいたいから色々やっているんだよ~。だから曖昧は適当かな~。でもね~あたしが楽しくて、みんなが楽しめればいいんじゃないのかな~て思うんだ~」
「なかなかいい考えを持っているじゃないかい」

 バスはがたんと揺れて振動しながら進めていく。

「ん~ねえ茜さんは世界ってどう思う~」アヤカが訊いてきた。
「なんだい。やけに大雑把な質問だねえ。世界か、そうだねえ~私が楽しめればは前提で、後は魅音や詩音達が面白可笑しく暮らせる世界があんたの言う世界ってやつじゃないのかね」
「ん~それって茜さんの住んでいる世界じゃないの~?」

 茜は呆気にとたれた表情をした後に、

「…………くっくっくっく。あーはっはっは! そりゃあ一本取られたよ。うん、なんだかとっても愉快だよ。あんただったら名探偵でもいいかもしれないねえ」

 屈託のない笑みを浮かべた。するとアヤカはぶーと拗ねた表情を浮かべた。

「そんなに笑わないでよ~ん~でも名探偵は~あたしじゃ勤まらないかな~。名探偵って社会不適格者の集まりでしょ~」
「あーっはっはっは! あんた傑作、傑作っ! 私を笑い死にさせる気かい」

 茜はさらに笑った。
 彼女こそ名探偵に相応しいと心のそこから思ったのだから。
 今日こそ愉快な日はないねえ。
 バスの中では笑いは絶えなかった。

 暫くしてバスは止まった。
 茜は家までどうだいと誘ったがアヤカは他に用があるらしくここでお別れ~と言った。
 残念だねえ。
 茜は心底残念がっていた。
 ぐしゃとアヤカは約束の瑠璃色のカーネーションを茜に渡す。
 
「ん~じゃあ、茜さん。また用があったら知恵に連絡してね~」
「あはは。是非ともまた名探偵と会いたいねえ。今度は飲み明かさないかい? 私と知恵先生と鷹野三四さんと一緒にさ」

 考えておくね~と相変わらず間延びした口調で答えるアヤカ。
 そうして茜はバスを降り、バスが動き出すのを眺めていた。
 ふと空を仰ぐ。
 眼下に広がるのは雲一つない晴天と一直線に伸びる飛行機雲。
 まったく、いい天気だねえ。
 途端、遠くの方からお母さんと声が聞こえてきた。見るとそこには園崎魅音と園崎詩音、それとなぜか古手梨花も一緒にいた。
 魅音と詩音はいいとして、梨花も一緒とは意外な組み合わせだねえ。
 徐々に近づき、会話できる距離まで対峙する。
 どうしたんだい?
 訊くと彼女達は一輪のカーネーションを茜に渡してきた。
 これはと答える。
 すると魅音、詩音は母の日だからと照れながら答えた。
 なぜ梨花が一緒にいたかと言うと部活の一環であり、母親がいる家にいない子供はお邪魔するものだった。
 前原圭一の家には竜宮レナ、沙都子、魅音の家には梨花といった具合に分裂した。同時期圭一の家では、圭一がメイド服で母の日を奉仕するというプレイをして楽しんでいたが魅音がそのことを知って心底悔しがったのは翌日のことであった。
 閑話休題。
 茜はカーネーションを貰えるとは思っても見なかったので吃驚した表情を浮かべて、ゆっくりと笑窪を含みながらありがとうとカーネーションを貰った。
 ふと茜はバスの中でアヤカが訊いてきた質問を思い出す。
 ん~ねえ茜さんは世界ってどう思う~。
 どうもこうもないさ。
 今日は母の日。
 今こうしていることが私の望む世界そのものさ。


                                        おわり

2007/12/22 22:18 | SSCOMMENT(0)TRACKBACK(0)  

雛見沢停留所にて


 空を仰ぐと雨が降っていた。
 夕立とも霧雨とも違う本格的な雨模様。
 いやだよ~と園崎茜は嘆息しつつ雨宿りする場所を探していてた。
 しばらく闊歩していると木造の古びた停留所が見えてきた。
 見ると未だにダム闘争の名残のビラが所狭しと堆積していた。
 この場所だけは相変わらずだねと茜は思ったがいつまでも雨に濡れるのは癪なのでその停留所にて雨宿りすることにした。
 そして停留所にて、

「あ」
「あら」

 茜は竜宮レナと邂逅することとなった。





     雛見沢停留所にて






 竜宮礼奈は園崎魅音と園崎詩音の友達である。だが今までこうして二人っきりで会う機会はなかった。それも仕方ないだろう。子供の友達と二人っきりで会うなんて機会はそうそう訪れない。その逆もしかりである。
 つまり茜とレナはそのそうそう訪れない機会を訪れたのである。
 ぴちゃぴちゃと雨音が木造で作られた停留所の屋根を跳ねる。

「一体どうしたんだい、こんなところで」
「えへへへ。実はお散歩していたら急に雨が降って、それで雨宿りのためにこちらにしばらく逗留していたんです。で、その・・・・・・確か魅ぃちゃんと詩ぃちゃんのお母さん、でいいんですよね?」

 訝しがりながら尋ねるレナ。そういえばお互い自己紹介をしていなかったなと茜は思った。直ぐに教えても良かっただろうが、ここで少し悪戯心が働いた。

「あら、私はそんな娘なんて持った覚えないね。生憎独り身な生活なんだよ」
「え? そうだったんですか!? レナ、間違えちゃったのかな、かな?」

 レナは顔を火照りながら恥ずかしそうな表情をした。

「あははは。冗談だよ、魅音も詩音も私の娘だよ。私の名前は茜っていうんだ」
「あ・・・・・・い、意地悪なんですね」
「ごめんよ。あまりにもレナちゃんの顔が初心で純朴そうな表情をしていたからさ」

酷いですーとレナは頬を膨らまし拗ねた表情をしていたがそれさえも愛嬌に思えるほど可愛いと茜は思ってしまった。
 雨はやむ気配はなく強い雨脚が地面を打っていた。

「それにしてもどうして茜さんがこちらに?」
「ん? 私かい? 私もレナちゃんと同じ理由さ。姑の会合に付き合って散歩がてら闊歩していたら雨が降られていてこの場所で雨宿りをしようと思ったらレナちゃんと会ったてことなのさ」

 そうなのですかとレナは相槌を打っていた。

「ところでさ、レナちゃんは誰か好きな人がいるかい?」
「な、ななななな!? 茜さんは一体何を言っているのだろ、だろ?」
「好きな人さ。レナちゃんや詩音の年齢になれば色恋沙汰の一つや二つは経験しているだろ。よかったらお姉さんに一つ訊かせてはくれないかい?」
「ど、どうしてそんなことを!?」
「決まっているだろ? 暇潰しさ。それに人生経験のあるお姉さんが無償で相談してようって言うんだからこんな気前のいい女性そういないさ」
「ぶー自分で気前がいいって言う女性は大抵気前なんてよくないですよ」
「あははは。それはひねくれ者の考えだね。さあそんなことはいいから話してごらんよ。それとも何かい? 唐突だと話づらいかい? だったら私の方から喋らせてもらうよ。何、私の恋愛譚を語るのではなく娘達さ。あの子達も体は十分大人なのに中身はまだまだ子供だね。短絡的と言っていいのかな。ようするに目の前のことで精一杯なのさ」
「・・・・・・それは魅ぃちゃんと詩ぃちゃんのことを貶している発言なのですか?」

 刹那レナは攻撃的な眼孔をしてきた。普通の者ならそれだけで畏縮するものだが茜の場合はむしろ微笑んでいた。

「なかなかいい度胸と眼差しをしているね。でもまだ子供だ。言っておくけど娘達ぐらいの年頃は目の前のことで精一杯で十分なのさ。むしろそうしないと素直な大人になれない、てね。だからレナちゃんぐらいな年頃で酷く達観している方が虫酸が走るんだよ。私の言っていること、判るだろ?」
「・・・・・・・・・・・・」

 レナ下唇を噛みしめていた。

「そう。それぐらいの眼差しの方が年相応で可愛らしいよ。ならそろそろレナちゃんの色恋沙汰を聞かせてはくれないかい?」
「・・・・・・レナは」

 すると一瞬言葉を呑み込んでから、再び喋りだした。
 それは一人称のレナから私に切り替える瞬間だった。

「私は同級生の前原圭一くんが好きなの。でも、魅ぃちゃんも彼のことが好きで、だから、私は」
「ふ~ん。つまり家の娘である魅音とレナちゃんは恋敵ってわけなんだね。そして当の当事者である前原圭一は鈍感で気づかない、てわけだ」
「えええ!? どうしてそこまで判るのですか?」
「あははは。初歩的なことだよワトソン君。大体男なんてものは一点集中型が殆どなんだから色恋沙汰のようなうわついた話題になると点で無頓着で、だから鈍感なのさ。逆に女はそういう感覚、というより観察能力が鋭いから何でも察してしまう。どうだい? 思い当たる節はあるだろ?」
「・・・・・・そうですね。これも人生経験がものを言ったからですか?」

 茜はそうさと答えるとレナはしばらく沈黙した後、「はぅ」と呟いた。

「だとしたらお父さんもそうなのかな。・・・・・・あの、不躾で悪いとは思いますけど少し私の話を聞いて貰えますか?」

 茜はなんのことが判らなかったが「いいよ」と答えるとレナは父親の話を始めた。妻が男を作り離婚後、雛見沢に越してきた後間宮律子という女性とレナの父親が交際している。それに干渉するつもりはない。お互い大人のつきあいだし、子供がしゃしゃり出ることないと思う。だけれどレナは憂いでいた。間宮律子という女性が父親のお金目当てで付き合い、頃合いを見計らって化けの皮を剥がすのではないのかと。実際に興宮のとある喫茶店でリナとチンピラ風の男がそんな話を耳にしたのだから。

「へぇ。間宮リナね。あ、それとレナちゃんの質問の解答だけどさ、調子に乗るなって感じだね」
「えっと、それは、一体誰を」
「そんなのレナちゃんしかないじゃない」
「な、なんで私なんですか!? だって私は・・・・・・」
「思いやりのつもりで行った行動だろうと思うけど言わせてもらえればさ、そんな中途半端な気遣いは結局の所一番最悪なのさ」
「・・・・・・なら私はどうすればいいんですか」
「そんなの決まっているだろ。片意地を張らず妙な意地なんて張らず素直になればいいんだよ。そうすれば親御さんの問題も解決されるさ」
「そんな、だって私、リナさんやお父さんとこの話題をまとも話した事なんてないのに。それに・・・・・・」
「だから子供なんだ、ていうんだよ。子供は素直が一番なんだ。素直だから胸に響く。それに屈しない意志を加えれば『覚悟』となる。違うかい?」

 レナは口籠もったままだった。
 ぴちゃぴちゃとした雨音は先程に比べれば幾分マシになった。
 もうそうそろそろ止むだろうな、と茜はふと思った。

「実はさ、この場所にはちょっとした縁があるのさ」

 茜はレナの顔を向いて語りだした。
 人に話すのは憚られて、それでとてつもなく滑稽な話なのに。

「昔私もさ、夫との結婚を巡って姑とのいざこざがあって逃げ出したいくらいのことがあったのさ。でいつしかこの場所で逃げ込んできた。ここ、何もないし昔から何かを寄せ付けないオーラを醸し出していて、人気がとにかく少なかったから一人になるには十分な場所だった。まあ今だこの場所が停留所として機能しているか甚だ疑わしいけどね。で話を戻すけど、その時も雨が降っていて雨宿りのために来たのさ。それで一人考えた。ずっとどうするべきなのか悩みに悩んだ。それで至った結論が自分に素直になろう、てことだったのさ。まあ今となっては終わった話だけどね」
「それで」
「ん?」
「それで、茜さんはどうなったんですか。その後」

 あははと茜は微笑した。
 その態度にレナは少しむかっとした。

「なんか安易な結論を求めないかしないかい? そんな小説の起承転結じゃあるまいし世の中というのはそうそうよくは動いてくれないのさ。でも別に悪くも動いてはくれない。それが唯一の結論かな」
「それじゃあ」
「幸も不幸もないただただ日常を生きる、ただそれだけのお話なのさ」

 雨音がしなくなったのでふと空を見ると雨は止んでいた。
 これぐらいの天気なら歩いても大丈夫だろう。
 茜は立ち上がった。

「雨が上がったみたいだけど、レナちゃんはこれからどうする? まだここにいるのかい?」

 するとレナも立ち上がった。

「いえ。私も家に帰ろうと思います。帰ってちゃんとお父さん達と話をしたいから。最初は話を訊いて貰えなくても何度でも何度でも話しかけてみせます」

 そうしてレナは深々とお辞儀をしてきた。

「別に私は何もしちゃいないよ」
「いえいえ。人生豊富なお姉さんのアドバイスを教えて貰ったから後輩として当然の行いをしたまでです。それと魅ぃちゃんに伝えて欲しいことがあるんですけど、いいですか?」
「何だい、一体?」
「負けない、て」

 茜はそうかいと微笑むとレナもはいと笑みで返してきた。
 そうして二人は停留所から出て別々の方向に歩き出した。
 茜はゆっくりと闊歩して園崎家に近づくと声を荒げている魅音がいた。彼女の隣には詩音もいる。
 この二人はずっと仲良しだと思う。
 だからこれからも仲良しなのだと思う。
 そうなって欲しいと思うから。

「まったく、お母さん。どこいっていたのよ。婆ちゃが心配していたよ。今日は冷えるから、て」
「相変わらず心配性だねえ。たかだか数時間で凍傷するほど人間の体は作れていないんだからさ。ま、心配させた責任として顔でも出しておこうかね。あ、そう言えば今日魅音の同級生のレナちゃんと会ったわよ」
「え!? なんでレナとお母さんが会うわけなの!? そんな奇特なシチュエーションがあったなんて信じられない」
「信じられないのはお前の方だよ、魅音。それでレナちゃんが負けないって言っていたよ」
「負けない? 一体何のことだろう?」

 すると詩音がその言葉の意図に気づいたらしくはは~んと魅音を窘める表情をした。

「相変わらずお姉は初心ですねえ。ハッキリ言ってレナさんはやる気です。圭ちゃんの首に縄を二十三重に巻き付けておかないとレナさんに奪われちゃいますよ」
「ななな!! 詩音はどうしてそんなこと言うかなー!! だったら詩音だって・・・・・・」
「『詩音だって……』 なんですかお姉? もしかして言葉が続かないのですか」
「……ああもうその通りよ!!! どうせ私は初心で圭ちゃんの首の縄を二十三重巻き付けられないよぅ~!!」
「まったく二人はこういう話題本当に好きだねえ」

 茜がそう呟くと詩音ははいと頷いた。

「ともかく立ち話も家に入ろうよ。お萩も欲しいからね」
「また婆ちゃのお萩食べるの~。太るよ~」


 ぽかん!


「バカでも太るなんて言わない!!」

 魅音は頭を撫でながら「ぶー、本当のことを言ったまでじゃないー」と口答えしようと喉の所まで出かかっていたが、なんとか制止した。
 茜はふと空を仰いだ。
 雨上がりの虹の中を通過するかのように一直線に伸びる飛行機雲。
 雲間もないのでそれが極まって目立って見えた。
 魅音と詩音も空を見上げていた。
 まあ色々あったが。
 世の中は上手く回るし上手く回らない繰り返しなのだと思う。
 多分それが幸せといういい話なのだろう。
 
 
 
 

                                  おわり

2007/12/22 22:12 | SSCOMMENT(0)TRACKBACK(0)  

りかー

img035,.jpg


こんにちはikuiです。
昨日寝る間際にふと梨花ちゃんの絵を思いつきまして、下書き。
をしたら意外になかなかいい出来で。
描き終えた後ふと去年描いた梨花と見比べて、自分で上手くなったぁと思いました。
もちろん当時の絵もいいのですけどこっちは書き慣れた感があるといいますか・・・自分でもなんだかそう思ったりしました。

でもなんだか久しぶりに落ち着いた気分で梨花ちゃんを描けた気がします。
今までの梨花ちゃんはたくさん描いてきましたがどれもこれっ! と心に残ったものがなくて。
もちろんどの絵もがんばって描いてきましたがまだそんなに上手いとは思っていませんでした。
どちらかというと試行錯誤の繰り返しですので本当に上手くなっているのか判らなかったりします。

とか行っている間に線画を一応仕上げてみました。
背景は懲りたいなぁとも思っています。
もしかしたら五凶爆闘に間に合うかもしれませんので完成したらこちらか本家の絵版(祭事用)の方にでも投稿しようかな、なんて思ったりしています。

SSの方もたぶん期日までには間に合うかと。
とか言って間に合わなかったらどうしよう^^;

2007/12/17 23:27 | 未分類COMMENT(3)TRACKBACK(0)  

ikuiさんと誤字

rikasato.jpg


こんばんはikuiです。
またしばらく間を開けてしまいました(汗)
五凶提出パートなんとかすべて投稿しました。あとは修正のみですがあまりにも修正箇所が多くてすべて削除したい衝動にかられています。
たわいもないところでありえない文字がぬけていたりとか、統一してなかったりとか投稿前に気づかなきゃいけないところをたくさんあってかなり自己嫌悪してしまいます。
なんだろう。普通にいやなーな気になりますね。自分に。
チェックしていただいた方は本当に感謝します。

でも私の本当の闘いはこれからですw 
五凶発表日に向けてSSを書かなきゃいけないので(ぇ

前にも言いましたとおり五凶で感じたことをSSで表現しようと思っています。よく言えばメタ的、悪く言えば愚痴みたいな感じのSSです。
こちらにこられている人はかなり希有な方達だと思いますので(ぇ) もしよければお願いします。そちらでは誤字はないようにしたいと思います。
チェッカーがいなくなった分、五凶制作時以上に力を入れたいと思います(ちょw

上の絵はクリスマス用リカサトです。まじめな絵で描こうと思ったのですが書けないことに気づきましたので(年内は…どうだろ(汗))ちびキャラで(汗)

いつもブログを見ていただきありがとうございます。

以下コメント返信です。


続きを読む »

2007/12/16 23:35 | 未分類COMMENT(0)TRACKBACK(0)  

ikuiさんと(・3・)

こんにちはikuiです。
あれ、一週間ぶり(汗)

本家の方が忙しくて(といってもあんまりカキコしてませんが)SSも描いていたり(微調整に追われてあぅあぅなのです)イラストを描いていたり(これはいずれお見せします)をやっていたので時間がとれませんでした(ぇ

あと最近リトバス(リトルバスターズ)が微妙になりたいこの頃です(ちょ
どんな話なのかとっても気になります。

ということで来年の抱負~(唐突)
airSSを描きます。今年の夏には間に合わなかったので来年の夏を目指して(汗) あと長編圭魅SSも描かなきゃいけないので来年の上半期は相変わらず二次創作がメインになるかと思います。
ガタケやコミケに参加もしたいですけどまだそこまでやる余裕がないのですよ><
お手伝いならしますが。

とりあえずその二つが来年のメインです。詳細はまた後日。
それと07th掲示板の『五凶爆闘』の締め切り日にこちらにちょっとした園崎茜SSを投稿します。
まあ私と園崎茜ときたら・・・言わなくても判る人がいるかもしれませんが(いてほしいなぁ~と^^)
ikuiさんの思う『裏・五凶爆闘』をイメージしたSSです。その際に過去の茜SSもこちらに投稿します。

では拍手・コメント返信です。
いつも見ていただきありがとうございます!!

続きを読む »

2007/12/13 00:29 | 未分類COMMENT(1)TRACKBACK(0)  

ikuiさんと魅ぃ詩ぃと音楽

20071205213220.jpg




こんにちはikuiです。
あえて魅ぃ詩ぃを描きました。ちゃんと塗れませんです…あぅ。

突然ですが金曜日までネットに顔を出さないようにしようと思います。
なんでしょう……そろそろSSを仕上げたいと思いますので……。

では以下拍手返信です。

最近描くことがないですね…。

続きを読む »

2007/12/05 21:33 | 未分類COMMENT(3)TRACKBACK(0)  

ikuiさんとですわよ

satoko.png


こんにちはikuiです。
SS少しですが進みました~。
完成にはほど遠いのですが(汗)

さて沙都子ちゃんを描きました。
描きましたはいいんですが上手く描けないのです。ペンタブで主線を引くのは上手くないので雑が目立つのです…あぅ。
なんだか最近スランプ気味です。

なんとか気分転換したいのですが、あぅ。

いつもブログを見ていただきありがとうございます! 

2007/12/04 22:27 | 未分類COMMENT(0)TRACKBACK(0)  

ikuiさんとだんご大家族

img033.png


こんにちはikuiです。
クラナドTVシリーズ9話まで拝見しました><
感動でしたw 本当に京アニの画力はすばらしいですね。
おもわず↑の風子を描いちゃいました。クラナドキャラを描くのは役3年ぶりでした(汗)

でSSの方ですが

すすんでいませn(ふぉんぐしゃ!


クラナドに集中しすぎて……あぅあぅ。
明日から生まれ変わってがんばりたいとおもいます(ちょw

以下ネタバレになりますです。
それとテンプレ変えました。見やすくなったと思いますけど…いかがでしょうか(汗)

続きを読む »

2007/12/03 23:15 | 未分類COMMENT(0)TRACKBACK(0)  

ikuiさんと(・3・)

こんにちはikuiです。
今日、明日と休みですので相互絵を遅ればせながら描きました。
一応二枚描く予定ですが…一枚目の尾八白さまでかなり時間を食いました(汗)
一部の方に送りましたが次はARIAの明里ちゃんの予定ですのでそっちを配る方が多いかもしれません(汗)
しばらくしたら期間限定でこちらに貼り付けようとも思っています。

……そしてSSの方はすすんでいませんでs(ふぉんぐしゃ!
明日もう一日ありますのでいいところまで書ければいいんですけど(汗)


いつもブログを見ていただきありがとうございます! 

2007/12/02 23:32 | 未分類COMMENT(0)TRACKBACK(0)  

 | BLOG TOP | 
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。